カウンセリングの記録

JW3世として生まれ育ったわたしの心の治療過程を記したブログです

彼との話し合い

1回目のカウンセリングを受けたその夜、彼との話し合いが始まりました。

結果は暗澹たるものでした。

彼は、俺は自分が一番可愛いと言いました。

もう何も返す言葉はありませんでした。

二人で別れを決めました。

二人で泣きました。

しかし頭の中がパニックになってしまった私は、もう死んでしまおうという結論に達してしまったのです。

カウンセリングで過去の記憶が甦ったせいもあったのでしょうか。

誰にも愛されない、必要とされないことに傷付いてきた人生。

常に親を殺すか、自殺を夢見ていた子供時代。

いろいろなことがぐるぐると頭を駆け巡り、現在と過去が交差して、わたしはベランダに出て、柵を飛び越えようとしました。

でもできないのです。

怖くて。

私を羽交い締めにして抱きかかえて、部屋へと連れ戻した彼に、私は泣きじゃくりながら今までのこと、今もう希望が持てないこと、死にたいことを話しました。

彼は、俺がずっとそばにいると言いました。

しかし、私はそれが彼の本心ではないことを分かっていました。

彼の言葉は、目の前で死にかけている人を放っておけない優しさからくるだけなのだと。


結局、問題が解決しないまま話し合いはうやむやに幕を閉じました。

これではいけないと思うのに、弱さが邪魔をする歯痒さや、彼の優しさを感じた安堵感や、過去のフラッシュバックなど、さまざまな気持ちを抱えたまま、前日から眠っていなかったため、倒れるように少し眠りました。

やはり心はどん底でした。

カウンセリング1回目〜問題点を探る〜

2016年12月某日、交際相手と些細な事から大喧嘩をした私の脳裏に、ふとこのままでは私は一生幸せになれないのではないかという思いがよぎりました。

このままではいけない。

私自身が変わる必要がある。

ではどうすればいいのか?

悩んだ私は親戚に相談をしました。

返ってきたのは、励ましの言葉と、あるカウンセリングのHPのURLでした。

私は意を決して、そのカウンセリングを受けることにしたのです。

家から出ずとも電話で受けられるということが、気力も体力も尽きていたわたしには幸運なことでした。

かくしてスムーズに事は進み、当日に予約が取れ、良くも悪くも心の準備が出来ないまま、第一回目のカウンセリングに挑むことになりました。


電話の向こうの先生の第一印象は、まさに気さくなおじさんというものでした。

フランクな話し方は、私の緊張を解くのに十分な効果がありました。

簡単な挨拶の後、すぐにカウンセリングが始まりました。

最初に聞かれたのは、どういう悩みを抱えていて、どうしたいかということでした。

わたしは、恋愛がうまくいかないこと、依存してしまう性質のこと、それを改善していきたい旨を話しました。

次いで聞かれたのは、成育環境についてです。

家族構成、父母の印象にはじまり、学校の成績、交友関係、大人になってからの簡単な人生の流れなどを、質問に答える形でざっくりと話しました。

時間にして30分ほどでしょうか。

わたしの話を聞いて、先生が出した答えは簡単にまとめると、このようなものでした。

・世の中には毒になる親というものが存在する。

・あなたの親はそれに当たる。

・あなたは親の愛情を受けてこなかったために、常にそれを探し彷徨い異性に親の愛を求めてしまう

・異性からもらえる愛と、親が子に与える愛は物質違いの物である。

・ゆえにあなたはいくら異性と付き合っても満たされない


自分自身にその自覚があったため、特に衝撃を受けることもなく、先生の話を聞いていました。

実際はもっと詳しく噛み砕いて丁寧に説明されましたが、長くなるので割愛します。

そして、先生は私にホームワークを提案されました。

それは、ある本を読むということと、親に宛てた手紙を書くというものでした。

理由の説明も受けましたが、私は一度それを拒否しました。

本を読むのはやるが、親に気持ちを伝えること(先生は対決と称しておられました)は、何度も試みたが効果がなかったと。

しかし、先生はそれでもやってみてほしいとおっしゃるのです。

そして、その理由も教えてくださいました。

その手紙は、親に謝ってもらおうとか親を責める気持ちで書いても効果がないし、親がそれを読んでどう反応しようが構わない。

小さい頃、自分が感じた思いを親に聞いてもらうだけで成功なのだと。

それを聞いてもなお半信半疑でしたが、とにかく私はそれを実行することにしました。

ホームワークが終わったら、また予約を取るという形で、その日のカウンセリングは終了しました。


カウンセリング後は、正直ホームワークをやるのが面倒だな、嫌だな、という気持ちの方が大きかったのと、その日は夜に彼と今後について話し合いをする予定になっていたので、相変わらず気分はどん底でした。


次回に続く